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NKフィルター”あとづけ工法”施工要領 商品番号:

擁壁には水抜パイプが重要です。そして、水抜パイプの背面(山側)には、土砂流出防止の手立が必要です。

ところが、何らかの理由(現場の不注意・役所の指定洩れなど)で、土砂流止材を取り付けること無く、埋戻してしまった後、どうすればよいか。この問題は頻発することはないにしても、必ず起こる問題のようです。

NKフィルター”あとづけ工法”(2005年4月特許登録、特許3664712号)は、この問題を救済できる唯一の工法として、お役に立つものと考えます。"縮めて入れて、奥で広げる”というのが基本的な理屈ですが、NKフィルターの形状と反発力によって、これが可能になりました。NKフィルターだけの効用です。お役立て下さい。

水抜パイプに塩ビパイプVP75を使用した場合を例とし、図と写真を掲げて説明します。

※<図中の符号の説明>
1.フィルター
2.筒状部
3.フランジ部
4.フィルタ部
5.フィン(寸法調整部)
6.壁体
7.水抜きパイプ
8.埋戻し土砂
9.切落し部
11.装着用差込パイプ
15.スリット(切込み)
17.棒材
20.繊維状フィルター(透水マット)
71.外部開口
72.埋込側開口

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(図1)NKフィルターにスリット状切込みを入れる。

NKフィルターNK75の本体に、スリット状の切込みを入れます。

切込みの深さは、NK75の場合は、センターを少々オーバーした

ほうが好都合のようです。

スリットは、はさみでもカッターでも簡単にできます。





(図2)スリット部分をオーバーラップして縮径させる。

スリット部分をオーバーラップさせることによって縮径させます。

その際、4個あるアジャスターのうち1個(図1の5”)は邪魔になり

ますので切除します。

切除はカッターで簡単にできます。

(図3)縮径させた状態で装着用差込パイプの先端に取付ける。

縮径状態にあるNK75を装着用差込パイプの先端に差し込んで

固定します。(図3・4) 

この際の装着用差込パイプはVP65とします。

VU65の内径が大きいので、縮み具合が少ないだけ、VP75の水抜

パイプに挿入する時には、困難が生じます。

NKフィルターの材質には、適当な反発力がありますので、VP65の

内壁に圧接し、具合よく固定できます。

水抜パイプと装着用差込パイプの関係を、JIS規格の数値を使って

下表にあります。
※こちらからもご確認いただけます。
 →→→NKフィルター 水抜きパイプ 装着用差込パイプ

(図4)装着用差込パイプ先端部の側面透視

縮径状態にあるNK75を装着用差込パイプの先端に差し込んで

固定します。(図3・4) 

この際の装着用差込パイプはVP65とします。

VU65の内径が大きいので、縮み具合が少ないだけ、VP75の水抜

パイプに挿入する時には、困難が生じます。

NKフィルターの材質には、適当な反発力がありますので、VP65の

内壁に圧接し、具合よく固定できます。

水抜パイプと装着用差込パイプの関係を、JIS規格の数値を使って

下表にあります。
※こちらからもご確認いただけます。
 →→→NKフィルター 水抜きパイプ 装着用差込パイプ





(図5)透水マット装着状態透視

NKフィルターには、複合の透水マットを装着するのが基本です。

この場合透水マットは、漏斗状に凹んだNKフィルター本体に

沿わせるのでなく、山型に盛り上るように配置します。

透水マット自体の反発力によって、飛び出すのを防ぎます。



(図6)装着用差込パイプを水抜パイプに挿入

装着用差込パイプ(以下・差込パイプと云う)VP65を水抜パイプ

の外部開口から挿入します。水抜きパイプがVP75の場合には、

NK75のフランジの端部が少々つかえますので、NKフィルターを

更に縮径するように、あるいはフランジ部分が水抜パイプの内壁に

進入し易いように、力を加えます。



(図7)装着用差込パイプの先端で水抜パイプの奥の土砂を押す。

水抜パイプVP75の埋込側開口端には土砂で閉止されているので、

差込パイプVP65の先端で、土砂を押し退けあるいは山側へ押し

やるように、トントンと力を加えます。

水抜パイプVP75の埋込側開口端と土砂との間に、何等かの隙間が

できます。図7のS表示の部分がそれです。



(図8)棒状体で、縮径して山形になったNKフィルターの山頂を中心に突く。

この状態で棒状のものを下図のように差込み、山形状に縮径した

NKフィルターの山頂部分をつきます。復元促進のためです。

この際、差込パイプVP65は引抜くのではなく、NKフィルターを軽

く支える形が適当でしょう。場合によっては、棒状体はグイグイ

と強く押すのが効果的です。

(図9)NKフィルターが復元した状態で、棒状体と装着用差込パイプを撤去する。

NKフィルターは棒状体の圧力を受けて縮径から復元しようとしま

す。押され衝撃を受けたNKフィルターが、水抜パイプVP75の山側

端部を越え、図7に示す隙間Sに達した時に一挙に復元拡大するは

ずです。復元したNKフィルターのフランジの径は、水抜パイプVP

75の外形より大きいので、NKフィルターは水抜パイプの端部に

固定された形に納まります。そこで棒状体と差込パイプを引抜き

撤去します。





(図10)施工完了

縮径変形から解放復元したNKフィルターは、材質的に弾性反発力

がありますので、縮径した状態に戻ることはありません。

図10がNKフィルターの本来あるべき形です。

NKフィルター/水抜パイプ/装着用差込パイプ/の関係

NKフィルター水抜きパイプ装着用差込パイプ
NO筒状部外径(m/mφ)JIS規格内径(m/mφ)JIS規格外径(m/mφ)内径(m/mφ)

適否

40VP4040VP303831
39VU4044
50VP5051VP404840
50VU5056VU404844×
65VP6567VP506051
66VU6571VU506056×
75VP7577VP657667
76VU7583VU657671×
100VP100100VP758977
99VU100107VU758983×
150VP150146VP125140125
143VP150154VU125140131×

管理番号:230
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